「頭皮の菌バランス」が崩れると薄毛が進む?最新研究でわかった意外な真実

基礎知識

知られざる「頭皮常在菌」の世界

みなさんは、頭皮にも腸と同じように「常在菌」が生きていることをご存じでしょうか?
実は、私たちの頭皮には約1000種類もの菌が存在し、そのうち日本人の頭皮ではたった3種類の菌で約9割を占めているといわれています。

その“3大メジャー菌”とは、

  • アクネ菌

  • 表皮ブドウ球菌

  • コリネバクテリウム

の3つ。
これらは本来、皮膚を守るために存在する大切な菌たちです。
ところが――このバランスが乱れると、頭皮トラブルや抜け毛・白髪の原因になることが分かってきました。

💡カギを握るのは「コリネバクテリウム」

3大菌の中でも注目されているのが「コリネバクテリウム」
この菌は皮脂を分解して弱酸性を保つなど、正常な状態では頭皮の健康を守っています。
しかし、近年の研究ではこのコリネバクテリウムが増えすぎると炎症を引き起こし、薄毛白髪の引き金になる可能性があることが報告されています。

実際、頭皮の赤みや炎症がある人を調べると、コリネバクテリウムの量が異常に多いケースが多く見られたそうです。
この炎症が長く続くと、毛根の細胞がダメージを受け、発毛機能が低下→細毛化→白髪化という流れをたどることに。

つまり、**「菌のバランス崩壊=頭皮老化」**なのです。

🧬腸とは正反対!年齢とともに“多様性”が増す頭皮の菌たち

―頭皮の常在菌バランスが髪の未来を左右する―

「腸内環境は多様性が高いほど健康」とよく言われますが、
実は頭皮ではその逆
最新の研究では、年齢を重ねるほど頭皮常在菌の多様性が高まるという意外な事実がわかっています。

🦠頭皮の9割を占める「3大メジャー菌」

日本人の頭皮には、約1000種類の常在菌が生息しています。
そのうち、アクネ菌・表皮ブドウ球菌・コリネバクテリウムの3つが、なんと頭皮全体の約9割を占めているのです。
これらは「三大メジャー菌」と呼ばれ、健やかな頭皮を保つうえで欠かせない存在です。

ところが――この三大メジャー菌のバランスが崩れると、他の菌が勢力を拡大しやすくなることがわかっています。
つまり、年齢とともに“多様性が高まる”というのは、
メジャー菌以外の菌が増えてくる=菌バランスの乱れが起きているということでもあるのです。

⚠️頭皮の多様性が増える=トラブルのサイン

一見「多様性が高い=良いこと」に思えますが、
頭皮ではその多様性の増加が炎症やかゆみ、薄毛、白髪のリスク上昇につながるとされています。

若い頭皮では三大メジャー菌が安定したバランスを保っていますが、
加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによって皮脂量が減少すると、
ほかの菌が増えやすくなり、結果的に“多様性”が高まってしまうのです。

つまり、頭皮では「多様性が高い=老化が進んでいるサイン」とも言えます。

💡理想は“安定した三大菌バランス”

健康な頭皮を維持するためには、
三大メジャー菌(アクネ菌・表皮ブドウ球菌・コリネバクテリウム)が
バランスよく共存している状態を保つことが大切です。

  • 洗いすぎず、皮脂を適度に残す

  • 強い抗菌成分の入ったシャンプーを避ける

  • 頭皮を乾燥させない

といった日常ケアが、菌バランスを守る第一歩です。

腸は“多様性があるほど健康”、でも頭皮は逆。

菌のバランスが整っている頭皮こそ、若々しい髪を育てる土台なんだ。

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